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栗もフルーツもミルクも濃厚!【小布施の魅力たっぷりなジェラート店4選】

長野県の小布施といえば、なんといっても栗が有名です。甘くてほくほくの小布施の栗を使った和菓子やモンブランは、小布施スイーツの代名詞と言ってもいいほど。でも実は小布施には他にもとてもおいしい、大人気のスイーツがあるのです。それは甘くて冷たーいジェラート!

しかもこのジェラートには、小布施だからこそできる秘密が隠されているんです。早速ご紹介していきましょう。

澄んだ甘さとくちどけを味わって 地元っ子に人気の『エルバート』

最初に紹介するのは、長野電鉄小布施駅から徒歩20分の場所にあるジェラート専門店エルバート。小布施の中心地からは少し離れた場所にありますが、このお店にはいつもたくさんのお客さんが訪れています。なぜならこのお店、スイーツに関して舌の肥えている地元の人たちにも大人気なんです。

中でも人気があるのは牛乳と、上質な栗をペーストにしてたっぷりと練りこんだ「こい栗」。牛乳は黒姫の牧場から取り寄せたものを使用し栗はもちろん小布施産です。

この日はちょうど小布施全体で「ブラムリー」という加工向け青りんごのフェアが開催されていて、エルバートでもこのブラムリーのジェラートが販売されていたので選んでみました。

デザートは別腹ってこういう事!口どけの良いジェラートは思わずおかわりしたくなる

牛乳ベースのジェラートに甘酸っぱいりんごがごろごろ入っていて、とてもさわやか!ミルクの中のりんごがとてもいい香りを口の中に残してくれます。

そしてエルバートの牛乳のジェラートは、くちどけがとてもいいんです。口の中ですっと消えてしまうので、ひとつでは物足りなくなってしまうほど。

ランチでおなかいっぱいになった後でも、エルバートのジェラートならいけちゃいます。ただし午後は本当に混むので、時間に余裕をもって行ってくださいね。

 

 

■DATA
【アイスクリームの店 エルバート】
ジェラートシングル:350円 ダブル:400円(こい栗はシングルのみの販売 500円)
営業時間:10:00~19:00
定休日:不定休(11月~3月末は水曜日)
住所:〒381-0201 長野県上高井郡小布施町栗が丘220-5
電話番号:026-247-3269
HP:http://www.elbert.jp/
アクセス:長野電鉄小布施駅より徒歩20分、小布施スマートICより車で5分。またはシャトルバス「北斎館入口」停留所より徒歩10分

 

 

ジェラートだけじゃない?!森の空気もおいしい。こだわり牧場カフェ『milgreen』

小布施の中心地からは少し離れた場所、道の駅オアシスおぶせからほど近くにあるのが、次に紹介するジェラートショップ『milgreen』(小布施牧場)です。お店に向かう道が細いので少しだけ戸惑ってしまいますが、よく見れば案内板も出ているので気をつけて進みましょう。

駐車場からお店の敷地に入ると、住宅地から入っていったのがウソのようにたくさんの木々に囲まれます。まるで森の中のよう!

こちらのmilgreen、小布施牧場が経営するジェラートカフェなんです。このさわやかな森の中の牧場で作られたミルクのジェラート、想像しただけでもおいしそうです。

 

ミルクのコクが半端ない!濃厚なジェラートにときめきがトマラナイ

注文したのはもちろん「自社産ジャージーミルク」のジェラート。「桃とクリームチーズ」や「ヘーゼルナッツ」などほかにも心ひかれてしまうメニューがたくさんありましたので、おなかに自信がある方はぜひダブル・トリプルでどうぞ。

ジャージーミルクのジェラートは、甘さ控えめですっきりしているのにとてもあとくちが濃厚!ジャージー乳独特の風味が口の中に広がります。滑らかで舌触りがいい分、いっそうミルクのコクを感じられるんですね。

お店の中もすっきりしていて居心地のいい空間です。静かで木の香りがする店内に座って食べるか、それとも外のベンチで気持ちのいい緑を眺めながら食べるか、迷ってしまうのもこのお店の楽しさ。

九月中旬からは小布施の自社農園で栽培した栗のジェラートが登場するそうです。こちらも期待大!ですね。

 

■DATA
【ジェラートとチーズの工房&カフェmilgreen(小布施牧場)】
ジェラートシングル:420円 ダブル:480円 トリプル:540円
営業時間:10:00~17:00
定休日:木曜・年末年始
住所:〒381-0203 長野県上高井郡小布施町大島93番地59
電話番号:026-214-3224
HP:https://obusedairyfarm.co.jp/
アクセス:長野電鉄小布施駅より徒歩22分、小布施スマートICより車で3分。

小布施のフルーツ&オブセ牛乳のジェラートは相性抜群!『ろくさんジェラート』

次に紹介するろくさんジェラートは、小布施屋で運営する農産物直売所に併設されているテナントのジェラートショップです。小布施屋とは小布施町振興公社で使用しているオリジナルブランドのこと。

小布施の農産物やその加工品を取り扱っているブランドなので、小布施のおいしい果物やお野菜はおまかせ!なんです。となればこちらのお店でも、小布施産フルーツがおいしいジェラートがいただけるはず。私の期待度はMAXです。

桃やブルーベリーとフルーツ感たっぷりのラインナップで、特に目立つのはチェリーキッス。シャーベットにミルク、チョコレートと三種類もあります。でも、チェリーキッスって?

実はこのチェリーキッス、小布施で生まれたさくらんぼのことなんです。

酸味が強く、そのまま食べるよりもジャムやソースとして加工されることが多い品種なのだとか。そのまま食べるさくらんぼよりもポリフェノールが多いので、健康効果も期待できるそうですよ。

小布施のフルーツを知り尽くした味に思わずキュン♡

チェリーキッスミルクはうっすら桜色に染まったミルクジェラートの中に、チェリーキッスの実がごろんと入ったジェラートです。この見た目、とってもかわいい!

もちろんかわいいだけではありません。ベースのミルクジェラートはやさしい甘さ。そこに酸味のあるチェリーキッスが混ざってちょうどよく引き締めてくれています。

酸味といってもすっぱく感じるほどではないのがポイント。ミルク感と分離しない、ちょうどいいバランスなんです。さすがは小布施のフルーツを知り尽くした小布施屋さんですね。

またこちらのミルクは、道を挟んだすぐ斜め向かいに工場があるオブセ牛乳を使っています。このオブセ牛乳も、とても濃厚でおいしいと長野県内では有名なブランドです。

このときは調理用りんごブラムリーのシャーベットがラインナップされていましたが、季節によってフルーツの種類は変わってくるようです。今は何のジェラートが出ているかを楽しみに行くのもいいですね。

 

■DATA
【ろくさんジェラート(小布施屋農産物直売所内)】
ジェラートシングル:300円 ダブル:400円
営業時間:10:00~16:00
定休日:木曜日(冬季休業)
住所:〒381-0209 長野県上高井郡小布施町大字中松496-1
電話番号:026-242-6600
HP:http://www.obuse.or.jp/
アクセス:長野電鉄小布施駅より徒歩22分、小布施スマートICより車で10分。またはシャトルバス「フローラルガーデン前」停留所で下車すぐ

 

老舗の和菓子がジェラートに!? ジェラートショップマローネ

最後に紹介するジェラートショップマローネは、小布施の有名な和菓子店竹風堂が出店したジェラート店です。竹風堂小布施本店の隣にあり、大勢のお客さんでいつも混み合っています。

小布施竹風堂といえばなんといっても栗を使った和菓子です。栗ようかんや栗かの子は小布施土産の超定番。栗あんが入ったどら焼きやパイはつい食べたくなる味で、おやつに買いに来る地元の人もたくさんいるんです。

その竹風堂のジェラート店マローネの看板商品はやっぱり栗!もちろん人気もいちばんです。

口の中に幸せを運んでくる!濃厚な栗のジェラートは食べなきゃ損。

見た目には少しベージュかかったミルクのジェラートのよう。でも食べてみるとその栗の濃厚さにびっくり!

それもそのはず。マローネの栗のジェラートには、竹風堂の栗あんがたっぷり練りこまれているんです。だから栗が入っていないところはただのミルクジェラート、なんてことはありません。どこを食べても口の中は栗の甘さで満たされる、幸せいっぱいの栗スイーツなんです。

栗の他にはチェリーキッスや小布施牛乳といった小布施ならではのジェラート、変わったところで方寸という竹風堂オリジナルの落雁と黒蜜を使ったジェラートなども。

本店が和菓子屋さんならではの技術と工夫がこめられたマローネのジェラート、一度は食べてみる価値ありです!

 

■DATA
【ジェラートショップマローネ】
ジェラートシングル:350円 ダブル:450円
営業時間:10:00~18:00(ラストオーダー閉店30分前コーヒーのみ)
定休日:1月1日
住所:〒381-0292 長野県上高井郡小布施町小布施973 竹風堂小布施本店横
電話番号:026-214-3287
HP:https://chikufudo.com/
アクセス:長野電鉄小布施駅より徒歩10分、または小布施スマートICより車で6分。

小布施のジェラートがおいしい理由。それは土地と歴史にあり!

小布施のジェラートショップが美味しい理由。

それは…

小布施産のミルクとフルーツ、栗がこれでもかってほど、たっぷりと使われているということなんです。

そもそもおいしい果物や農産物が多い長野県ですが、中でも気候が穏やかで日照時間が長い小布施町は、甘い果物や濃厚なミルクを作り出すのにぴったりの土地。だから小布施のフルーツやミルクを使ったジェラートはおいしいんですね。

また小布施で有名な栗は、江戸時代には幕府への献上品とされていたほど当時から高い品質を誇っていました。その栗を使ったお菓子は、江戸時代の後期頃から作られていたと言われています。

ジェラートに使われる栗のおいしさはもちろんのこと、小布施に伝わるお菓子作りの伝統や舌が肥えた地元の人たちが、小布施のジェラートをさらにレベルアップさせているのかもしれないですね。

 

小布施の歴史ある町並みは、春から秋は季節の花々、冬は雪で美しくいろどられます。話題の浮世絵師、葛飾北斎の美術館などをめぐりながら小布施の町歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか?

もちろん、小布施のおいしいジェラートもぜひ味わってみてくださいね。

TEXT&PHOTO コバヤシユリ

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