みなさんは安藤百福という人を知っていますか？今話題のNHKの連続テレビ小説「まんぷく」のヒロイン福ちゃんの夫となる萬平さんのモデルにもなった人物です。そしてカップラーメンの生みの親でもあります。
安藤百福さんにまつわる施設といえば、横浜や大阪にあるカップラーメンミュージアムは有名です。でも実は、長野県にも安藤百福さんに関係のある場所があるんです！！
長野県にあるのはその名も「安藤百福センター」その敷地内には他では見たことがない、ユニークなツリーハウスがあります。
安藤百福さんとツリーハウスって、なんだか共通点がないように思いますが…
今回は気になるポイントが盛りだくさんの「安藤百福センター」の魅力をたっぷりご紹介します。
contents
カップラーメンを発明した安藤百福さんってどんな人？座右の銘は？
カップヌードルミュージアム AJD74C7112 posted by (C)masaya
今は知らない人はいないほどの世界的に有名なカップヌードルを発明したのが安藤百福さんです。
「優れたベンチャーは新しい市場を生みだし、多くの人々に雇用機会を提供する。ベンチヤー精神とは、無から有を創造することである。
先手を取るから成功するものであって、後手、後手じゃ勝つわけがない。」
この言葉の元、起業するため最初に選んだのは繊維事業で、「食」を仕事にしたのは戦後なんだそう。失敗してもあきらめないパイタリティーで、91歳になってからは宇宙でカップヌードルが食べれるよう開発を始めたすごい方なんです！
長野県小諸市にある「安藤百福センター」ってどんなところ？
安藤百福さんは生前から自然とのふれあいが子どもたちの創造力を豊かにすると信じ、彼の生誕百年を記念して建てられたのが、ここ「安藤百福センター」です。この施設は浅間山のふもとの長野県小諸市にあります。
もともとの地形を最大限に生かした建物と黒い屋根が特徴的なこの施設は、2020年東京オリンピックの開催式が行われる新国立競技場の設計を担当した建築家 隈研吾さんが手がけたものなんです。
建物の中は自然の光がふんだんに取り入れられ、開放的な雰囲気。
エントランスから続く階段を上がると、屋上に繋がっていて、天気の良い日は雄大な浅間山を独り占めできます。
廊下にもおしゃれな雰囲気です。
子どもたちの自然体験活動を推進するための人材育成やアウトドア活動の普及を目的とたした施設で、トレイルのイベントでこちらを利用することができます。
トレイルとは、森林や里山、海岸、集落などを通る歩くための道のこと。ここでは、トレイルの基本から実践まで学ぶことができるイベントも開催されています。
ガイド同行でないと歩けない牧場の道（ランチウェイ）を歩いたり、トレイルの記録をするための写真の撮影術やイラストの描き方などがあるので、あなたにぴったりなイベントを探してみてはいかがでしょうか。→http://www.momofukucenter.jp/schedule
こんなツリーハウス見たことない！絵本からそのまま取り出したようなアートなツリーハウス
「安藤百福センター」を見学したら、次はツリーハウスに行ってみましょう。みなさんはツリーハウスというとどんなものを思い浮かべますか？
これからご紹介するのは、ただのツリーハウスではありません！まるで絵本の中からそのまま出てきたようなアートなツリーハウスを見ることができるんです。
ツリーハウスは「安藤百福センター」の向かいの森の中にあります。
“チーズハウス”
一目見た瞬間思わず「かわいい！」と口に出さずにはいられないのがこのチーズハウスです。木の上にチーズが置いてあり、その横に巨大なフォークが添えてある姿は絵本から飛び出してきたようなコミカルな出で立ち。
小動物が見つけた大きなチーズを奪われないよう木の上に置いて、チーズを食べながら暮らすチーズの家をイメージして作られたんだとか。おとぎ話のようなチーズの形のツリーハウスです。
“オオムラサキのツリーハウス”
「蝶に乗る」がコンセプトのフォトジェニックなツリーハウス。大きなバタフライルーフは、オオムラサキがモチーフになっています。自然豊かなこの場所では、準絶滅危惧種にも指定されている貴重なオオムラサキが生息しているんです。
公園にあるジャングルジムに登るような気分で登って、揺れて、遊ぶ。オオムラサキの大きな羽にぶら下がって、ふわふわと空中に漂えば誰でも童心に戻ってしまいます。
”Bird Eye View”
このツリーハウスは、イスラエル出身で現在はロンドンで活躍中のグラフィックアーティストNoma Barさんがデザインしました。
グリーンのグラデーションで彩られた色鮮やかなツリーハウスは、葉っぱでできた鳥を表現していて、下の葉は見晴し台に繋がる階段になっています。
葉の中の階段を上ってバルコニーに出ると、小諸の素晴らしい景色を見渡すことができます。鳥目線での風景を見ることができるのがこのツリーハウスのおすすめポイント。
一部ツリーハウスは安全上の理由から通常は観賞のみで、内部まで入ることができるのはイベントが開催されている期間限定となっています。ツリーハウスの内部を見たい方は、イベント開催時に訪れましょう。
イベントでは昆虫のコスプレのコンテストや、地元の食材を楽しむことができるもの、トレイルなど、豊かな自然の中で五感を使って楽しめる企画が１年を通して開催されています。
五感を使って楽しめる「安藤百福センター＆ツリーハウス」にぜひ出かけてみてはいかがですか？
「事業を始めるとき、金儲けをしようという気持ちはなかった。何が世の中を明るくする仕事は無いかと、そればかり考えていた」
カップラーメンなど「食」以外にも「創造」「健康」「自然」「子どもたち」を大切にしていた安藤百福さん。彼の思いが集約された施設の中で、「食」と「自然」を楽しめるのはこの「安藤百福センター」だけ！
大人から子どもまで、五感を使って楽しむことができます。自然に触れ合う機会があまり多くない方でも、気軽に参加できるものがあるので安心して参加できます。
ツリーハウスはここで紹介した他にも、個性的で楽しい作品があります。また近くには「あぐりの湯こもろ」という温泉施設もありますので、大自然の中で思いっきり遊んだあとには、素晴らしい景色の中で温泉に使って心と体もリフレッシュして見てはいかがでしょうか。→
（詳細情報）
「安藤百福記念自然体験活動指導者養成センター」
所在地：〒384-0071長野県小諸市大久保1100番
電話：0267-24-0825
営業時間：9：00-17：00（作品の鑑賞時間は9：00〜16:00）
「小諸ツリーハウスプロジェクト」
http://www.momofukucenter.jp/treehouse/
車：上信越自動車道小諸ICより約10分
※カーナビで検索すると、正しい地図が出ない場合があるので、「あぐりの湯」（0267-24-4126）を目指してください。
電車：
・JR小海線小諸駅下車→小諸市コミュニティバス「小諸すみれ号」約20分 あぐりの湯下車→徒歩で約5分
・しなの鉄道小諸駅下車小諸市コミュニティバス「小諸すみれ号」約20分あぐりの湯下車→徒歩で約5分
高速バス：
・ジェイアールバス関東
新宿→小諸駅下車約3時間小諸市コミュニティバス「小諸すみれ号」約20分あぐりの湯下車→徒歩で約5分
・千曲バス
池袋駅東口→小諸駅下車約3時間30分→小諸市コミュニティバス「小諸すみn号」約20分あぐりの湯下車→徒歩で約5分
・立川駅北口→小諸駅下車約3時間45分→小諸市コミュニティバス「小諸すみれ号」約20分あぐりの湯下車→徒歩で約5分
・千曲バス大阪（あべの橋駅）→京都駅経由小諸駅下車夜行約10時間30分→小諸市コミュニテイパス「小諸すみれ号」約20分あぐりの湯下車→徒歩で約5分
小諸市コミュニティバス「小諸すみれ号」は平日のみ運行のため、土日祝日は小諸駅よりタクシーまたは徒歩
・タクシー約10分1800円程度
・徒歩約3.5キロ約1時間
